【徳島県つるぎ町を舞台にしたRPG】
地方創生RPGシリーズで2025年最新作のツルギスタ!
今作は徳島県のつるぎ町を舞台にしたRPG。
過去のシリーズでは淡路島をやったりもしたけど、なんか近いのは横の繋がりでもあるのでしょうか(笑)
取り急ぎクリアしましたので、ほぼネタバレなしで感想を書いていきます!
現代で「赤羽根大師の大エノキ」が倒壊し、大エノキの妖精キノを手助けするべく現代高校生の3人が過去に飛ぶところで冒険が始まります。
※公式HPによりますと、樹齢800年とされるこの大エノキが令和4年に倒壊しているとのこと。
後述しますが、地方創生シリーズとしては難易度は易しめ。非常に遊びやすい作品に仕上がっております。
主人公のクリアレベルも36と他シリーズに比べて低め。かつ終盤の取得経験値的にはまだまだバンバンレベルを上げることも容易なため、終盤になれば少しレベル上げ作業すればさらにクリアが楽になるかなと思います。
難易度が易しめな分クセが弱めになってますが、違う方向で「クセ」が出てました(笑)
その名もトッチ。現代高校生3人のうちの1人。
他の2人がソラとヒカリとカタカナ表記なのに1人だけ統一郎と漢字表記。そのくせキャラはみんな愛称のトッチと呼ばれている謎の存在。彼だけ浮いている。
現代組の3人は過去に飛ばされた時にキノから力を授けられるのだが、トッチだけが異質。
主人公ソラは戦う力。戦士系。
ヒカリは回復魔法で純ヒーラー。
トッチは鑑定の力。
……鑑定!?
しかもコレ、ストーリー上での設定なだけで戦闘部分とか別に関係ない。
アイテムを詳しく知ることが出来るだとか、敵の耐性とかチェック出来るだとか、そういった機能があるわけじゃない。
主人公ソラがレベルアップの度にHPと力がグングンと上がるためドラクエ2のローレシアの王子を彷彿とさせ。
じゃあトッチはサマルトリアか!?と一瞬感じたものの。回復魔法は覚えず。
・フィールドではダンジョンから脱出できる呪文のみ
・攻撃はソラと同じ剣術(攻撃魔法)が使える
→ただし素早さがパーティ最遅なので攻撃魔法使う前に敵は倒せる
・HPもヒーラーより低い。なんならMPの方が高い
→上述した攻撃魔法で雑魚蹴散らし要因にしようにも素早さが低すぎる
……とまぁ、簡単にいうと劣化サマルトリア。残念万能型という異質な存在。
ここまで不遇だと個人的には好印象で(ダメな子ほど可愛いというか)、なんとか使える子に育てたいと想えるキャラになりました。
まぁ、その想いも虚しく。
ちょいちょいストーリー上で離脱を余儀なくされる不遇っぷりで、完全にステータスでは置いてけぼり。
最終的にこのステータスで進んでいる中、次に仲間になるキャラのレベルとステータスに差がありすぎる。
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「トッチが何したって言うんだよ!」と、プレイヤーが同情するくらいの不遇っぷり。
主人公もヒロインのキャラも薄くなるほどのトッチの不遇っぷりが楽しめる作品です!!
【特徴】
・探索要素でアビリティ入手
他シリーズだと課金要素のアビリティですが、今作はどこかに隠されてる宝箱からクエストアイテムを見つけてアビリティと交換。
ダンジョンから外れた道にあることもあれば、村の中の見えない部分に隠されてることも。
半分以上見つけられませんでしたが、見つけられればステータスアップさせたり術の効果を上げたりと有用なものばかりです!
・モンスターや魔法など応募制
他シリーズでもあったモンスターなど応募して、そこからちゃんとゲーム内のモンスターに採用パターン。内容も特産品にちなんだものがあったりと面白い。これ系は毎シリーズその地方の人のアイディア募集してほしい。
・GPSで強い武器防具をゲット!
つるぎ町を訪れてGPSでポイントを集めると武器や防具に変更可能。地方創生シリーズとしては1番ポイント高い。
課金で強い武器が手に入るのではなく、地方創生シリーズとしてこれで強い武器が手に入るのなら納得。
ただ用意されているのが武器や防具、ステータスアップアイテムのみ。
他シリーズでは全体回復アイテムになる「賢者の石」のようなものはなかった。
・難易度が易しめ
矛盾してしまうが、地方創生RPGシリーズに自分がハマったのはクセの強さからくる難易度の高さ。スマホで遊べるRPGでオーソドックスなRPGかつストーリー良し、難易度良しという部分にハマりました。
ただやはり地方創生RPGとして多くの人に遊んでもらうにはクセの強い。「オススメしたいけどあそこが難所なんだよなぁ」……と人に勧めにくいポイントでもありました。
今作は難所が少なくて、普段あまりゲームを遊ばない層にも手に取りやすい難易度になりました。
確かに、お子さんがモンスターの応募に受かったのに、そのモンスターに会う前に難易度のせいでゲームをやめてしまったら勿体ないですからね……!
個人的な好みとは違いますが、良いところの特徴として挙げました。
……ただ、中ボスとラスボスだけは普通に苦戦しました。どちらもあわや全滅の可能性あり。「易しめ」と書いているだけで、楽々クリアというわけではなかったです。
【悪いところ】
・画面がデカくて探索しづらい
他のシリーズに比べて画面がデカい。というか近い。
そのため洞窟などを探索する時に遠くが見えないからか、頭でマッピングするのに少しストレスがかかる。
ここはいつものシリーズ通りのバランスにして欲しかった。
・もうちょい苦戦するところが欲しかった
良いところに「難易度が易しめ」と書いてて矛盾になりますが、まぁもうちょいあっても。
特に難しいところ、苦労したところこそ心に残る部分もあり。そういった難所をちょこっとポイントで欲しかったですね。
個人的にはトッチ1人でボスを倒さないとストーリーが進まないくらいのところがあるとか(笑)
難所に当たるのが中ボスとラスボスくらいのため、中ボスまで以外は装備も適当でも突破出来ちゃう。
中ボス以降もボスのHPがそこまで高くないためか、アタッカー3人でダメージぶっぱしてるだけで突破出来ちゃう。
たまにボスの魔法でヒーラーが一撃即死しても、ヒーラーを回復して立て直すとか考えずに攻撃とか攻撃魔法ぶっ放してるだけでボスが倒れて突破出来るくらい。
最終盤までキャラによっては腕装備なし。装飾品もなしと、ろくに装備も整えなくても進めちゃう。
難易度易しめなのはいいのですが、中ボスに当たるまでは「難所が無さすぎて、心に残るボスとかがいないな〜」という感想で遊んでました。
【まとめ】
特に良いところとか悪いところというわけではないけど、他シリーズでは「戦闘中に使うと効果のある装備」系があまり見かけなかったですね。
この辺りがあんまり装備を買わなかった要因の一つでもあります。
ただ全くのゼロというわけではなく、「神剣・土々呂」は戦闘中に使うと全体に50くらいのダメージ攻撃があった。
説明文が足りてないだけでもしかしたら回復系とかもあった可能性もあったかもですね。
またストーリーも非常に良かったです。
地方創生RPGシリーズを一通りプレイしていたので「こう展開するかな〜?」と頭にあったものの、自分の予想とは全然違う方向に展開していくのが面白かったです。
話のテンポも良く、飽きずにクリアまで駆け抜けられました!
ゲーム単体としては無料で楽しくプレイ出来る分、楽しんだお返ししたければつるぎ町に行って買い物や食べ物でお金を落としてくしかないって感じですね。
東京からだと遠いのでちょっと行く。って感じですぐ行けないですが(笑)