SWITCH2の予約条件が話題になっている中で、
「どんな販売方法なら本当に公平なんだろう?」と考える人も多いのではないでしょうか。
ただ、「公平」といっても、立場によってその意味合いは変わってきます。
小売業をしている自分の立場から見ると、
「ちゃんと遊びたい人にちゃんと届く仕組み」が何より大事だと思っています。
というわけで、いくつかの販売方法をピックアップしながら、それぞれのメリット・デメリットをまとめてみました。
1・ 購入履歴や会員ランクによる優先抽選
一定額以上の購入履歴や、会員ステータスをもとに抽選に優先順位をつける方法です。
長くその店舗を使っている人や、よくゲームを買っている人が有利になります。
メリット:常連さんや本当にゲームを遊んでいる人を優遇できる
デメリット:新規ユーザーや、ライトユーザーにはちょっと不利
2・SWITCHオンライン加入者限定の抽選(任天堂公式)
任天堂が、オンライン加入者限定で抽選販売をするスタイル。
既に一部の周辺機器などで採用されている方式ですね。
メリット:転売対策に強く、本人確認もしやすい
デメリット:オンライン未加入の人には参加しにくい
3・抽選+受け取り本人確認(店頭受け取り)
応募はオンラインで受け付け、当選した人は店舗で本人確認してから受け取る仕組み。
PS5の販売などでもよく使われていた方法です。
メリット:転売目的の大量応募を防ぎやすい
デメリット:店舗が遠い人や、受け取りに行けない人には不便
4・購入ソフトの履歴から優遇(理想に近い)
eショップなどの購入履歴から、実際にSWITCHでよく遊んでいる人を抽選対象にする仕組み。
データがしっかりあれば、かなり理想に近い方式です。
メリット:“遊んでいる人”を確実に優遇できる
デメリット:データ管理やプライバシーのハードルが高め
5・完全抽選+過去当選者の除外期間
シンプルな完全抽選に、「一度当選した人は数ヶ月間は除外」というルールを加えた形。
やや運ゲーですが、広くチャンスを与えることはできます。
メリット:誰にでもチャンスがある
デメリット:転売対策としてはやや効果が薄い
「平等=転売屋に有利」になってはいけない
「誰でも抽選OK」というスタイルは一見平等に見えますが、
実際には転売屋が複数アカウントやボットを駆使して数の勝負に出てくるため、
本当に欲しい人が買えないという結果を招きがちです。
だからこそ、「ちょっと努力すれば報われる」「日ごろからお店を使っていれば有利」
そんな仕組みが、一番納得感があるのではないかと思います。
SWITCH2の発売が近づくにつれ、さまざまな販売方法が出てくるはずですが――
“欲しい人にきちんと届く”ことを願ってやみません。