【魔女の泉R】じんわりと心に残る、小さな魔女のやさしい物語【レビュー】

レビュー

あすか

こんにちは、あすかです!

今回は『魔女の泉R』をクリアしたので、その感想とレビューを書いていきます。

評判が良いのは前から知っていましたが、見た目の可愛さから「ちょっと子供向けっぽい?」と敬遠していた本作。しかし、いざプレイしてみたら骨太なストーリーにキャラも非常に魅力的で、最後までとても楽しませてくれました!

何となく難易度が低そうだったので最高難易度でプレイしましたが、これが予想以上に歯応えがあり、アイテムを積極的に使用し、ターン管理が重要になるほどのヒリつく戦闘は非常に面白かったです。

ストーリーとキャラクターが特に印象的で、クリアした今でもキャラクターにまた会いたくなる(プレイしたくなる)ぐらい愛着が湧いたとても良い作品でした。

あすか

絶賛プチ喪失感。。パイベリーちゃん可愛かった

あすかの総合評価
満足度:81点
ストーリー・キャラ
世界観・デザイン
システム・UI
サウンド・BGM
グラフィック
ボリューム・やりこみ
プレイハード・難易度SteamDeck・とても難しい
クリア時間22時間

作品概要

開発KIWIWALKS
発売日2024年8月29日(パッケージ版)
価格¥4,950
ジャンルコマンドRPG
対応機種Nintendo Switch / PlayStation®5 / Steam / Xbox One

本作は、2015年にスマートフォン向けにリリースされた『魔女の泉1』をフルリメイクした作品です。見た目から想像するよりもずっと「正統派JRPG」してました(日本製ではないけど)。

公式:https://witchspringr.com/ja/#story
『魔女の泉R』は育成・収集・製作・戦闘がすべて楽しめる物語ベースのRPGです。物語の主人公・パイベリーは、魔物が生きている森の中で育った小さな魔女です。彼女は小さい頃の幸せだった思い出を追いかけて、森の外の世界への冒険に出ようと強く望んでいましたが、どうしても外へと繋がる道を見つけることができずにいました…… 物語はここから始まります。さあ、パイベリーの冒険を一緒に見守りましょう。

主人公パイベリーを巡る物語が主軸の古典的なJRPGのような作品です。

登場キャラはどれも可愛らしくて一見ほのぼのファンタジー系かと思いきや、物語は意外とシリアスな展開や先が気になる構成、驚きの展開などもあり、最後までしっかり楽しませてくれました。

戦闘はオーソドックスなコマンドバトルになっています。タイムラインでターン管理をしながら、魔法やアイテムを駆使して戦っていきます。最高難易度でプレイした感想ですが、ボスは非常に手強く歯応えがありました。

戦闘はシンボルエンカウントになっていますが、特徴として敵は全て固定ポイントに出現し、一度倒したポイントの敵からは経験値を得られないというシステムになっています。

そのため、レベル上げなどの概念は存在せず、無限にレベル上げしてゴリ押し!みたいなことはできません。

敵はゲーム内時間経過でリポップする

ただし、経験値が入手できない代わりに素材は何度でも入手することができ、本作ではその素材を使った調合要素も面白いポイントです。

アトリエシリーズほどの奥深さはありませんが、戦闘で使用するための魔法やアイテムを調合することで戦闘を有利に進めることができます。

ただし、魔法の種類は少なめで、あくまでストーリー進行に合わせた装備みたいな感じです。ここはもう少し深みが欲しかったです。

アニメのようなかわいいキャラクター&ストーリー

やはり本作の最大の魅力はキャラクターとストーリーですね。

主人公・パイベリーは、いつも明るくて前向きだけど、ふとした瞬間に寂しさがこぼれてしまうような小さくて健気な魔女です。そんな彼女を中心に描かれる物語は、心に残る重さや切なさも含まれていて、とても印象に残っています。

あすか

思わず胸がギュッとなるようなシーンも多かったですね。

しかし、そんなパイベリーも「ただのか弱い女の子」ではなく、どちらかというとかなりSっ気の強い女の子で、作中に出会う敵には高圧的にグイグイといく強さを持ち合わせていたのもよかったです。

敵認定した相手には割と容赦ないパイベリーちゃん

ストーリーでは本作のテーマのひとつに「親子」があり、主人公・パイベリーを筆頭に、様々なキャラクターたちの親子関係が描かれています。その描写がどれもあたたかく、時に切なくて…思わず胸にくる場面も多々ありました。特に子どもがいる人にはグッとくるものがあると思います。

他に登場するキャラはツンデレ魔女イケメン騎士など、やや懐かしさを感じる王道のラインナップが多め。原作が2015年の作品ということもあって、むしろこの“わかりやすさ”が今となっては逆に新鮮で、個人的にはすごく刺さりました。

登場するキャラはとても魅力的です

見た目だけだとご都合主義な展開ばかりかと思いきや、意外にもシリアスな場面や救いのない展開もあり、そのギャップが良いアクセントになっていて、感動する場面ではしっかり心を動かされました。

ターン管理が必要なシビアで歯応えある戦闘(最高難易度)

これは最高難易度でプレイした感想になります。

最高難易度では、ほぼ全てのボス戦でギリギリの戦いとなるぐらい歯応えあるバトルが楽しめました。

特に序盤はかなりキツめで、下の画像のように最大HPが160前後の段階で、160×3の必殺技をぶっ放してくるボスもいたりします。しかも本作では、一度倒した敵からは経験値がもらえない仕様なので、レベル上げでゴリ押すという手段は使えません。

わりと絶望した序盤のボス

限られたアイテムと手持ちの戦力で、戦略を立てて切り抜けていく緊張感はたまりませんでした。

あすか

ちなみに上記のボスはアイテムフル活用の火力マシマシ戦法でやられる前にやりました!

終盤になるとパイベリー側がかなり強くなるので、そこまで苦戦することはありませんでしたが、それまでは常にタイムラインを注視しながら、防御やアイテムの使いどころを見極めていく緊張感のあるバトルが続き、最後まで手応えのある戦闘を楽しめました。

所々に香るスマホゲー感はあり

やはり元がスマホゲーだっただけにどことなく安っぽさは感じてしまいました。

中でも育成要素はやや物足りなく、パイベリーのレベル上限は5で打ち止めになってしまいます。

レベルも終盤に向けて少しずつ上がっていくのかと思いきや、中盤にはあっさりレベル5になってしまい、それ以降の経験値が完全に無意味になる仕様はちょっともったいなかったですね。

あすか

レベルアップによって劇的に変わる要素もないので、成長の実感があまり感じられないのがマイナスポイント

ただ、レベルアップ以外のステータス上昇手段として「修練」というシステムもあり、戦闘を重ねることで選択した能力値を強化できるようになっています。選択肢によって力主体なのか魔法主体なのかなど成長の方向性が変わるので、ある程度の個性付けは可能です。

ただし内容自体はざっくりしていて、ステータスが上がった実感があまり得られないのが惜しいところ。
このあたりの作りは、やはりスマホゲー由来の名残を感じました。

あすか

普通は魔法使っていくよね。。

雰囲気にマッチしたBGMはすばらしい

BGMがとてもよかったです!私はゲーム評価でBGMをかなり重視するタイプですが、どの曲も耳に残る良いメロディーで思わずサントラも買ってしまいました。

ゲーム音楽が好きな人にもオススメできるポイントだと思います。

まとめ

あすか

いかがだったでしょうか!

見た目がちょっと子供向けっぽく見えていて、中々手を出せずにいましたが、とても面白くしっかり記憶に残る良い作品でした!

Screenshot

『魔女の泉』シリーズはスマホ向けに5作まで展開されていて、本作はその1作目のフルリメイク。

ぜひこの流れで2や3のリメイクも出してほしいですね!出たら絶対に買います。それくらい、この作品には魅了されてしまいました。

まだプレイしていない人は、ぜひパイベリーの小さな大冒険を見守ってあげてください!

あすか

ではまた!あすかでした〜!

おまけ

本記事で生成した魔女っこあすか。特に語る様な特徴がない。

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