新しいゲームシステム「キーカード」、小売りの扱いはどう変わる?

ゲーム
GsHG0gQaAAAIabI















































新しいゲームシステム「キーカード」、小売りの扱いはどう変わる?

いよいよ来週、SWITCH2が発売!
すでに準備万端、あとは発売日を待つだけ…という小売店さんも多いのではないでしょうか。

今回は、SWITCH2から導入される“キーカード方式”について、
特に小売業の視点から気になる点をまとめてみました。

※キーカードの基本仕様については、過去記事をご参照ください。

特に小売りに読んでほしい!キーカードの仕組みと対応


🔍 キーカード版ソフト、すでに続々と登場

まず、現時点で私が把握しているキーカード方式のSWITCH2ソフトは以下の通り:

発売日タイトル名価格
6/5ストリートファイター6 Years 1-2 ファイターズエディション¥7,990
6/5ソニック × シャドウ ジェネレーションズ¥5,990
6/5ぷよぷよテトリス2S¥4,990
6/5祇 (くにつがみ): Path of the Goddess¥3,990
6/5龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut¥5,400
6/19RAIDOU Remastered: 超力兵団奇譚¥5,980
6/26ヒットマン ワールド・オブ・アサシネーション - シグネチャーエディション¥6,300
7/25WILD HEARTS S (ワイルド ハーツ エス)¥5,436
7/25伊達鍵は眠らない - From AI:ソムニウムファイル¥4,980
7/31イースX -Proud NORDICS-¥7,800

ロンチからこれだけの数が出るということは、キーカード方式が今後の主流になる可能性が高いと見ています。


✅ 販売時の説明は準備OK?

「キーカード=ダウンロード専用で、カードだけでは遊べない」
という点については、各メーカーから販売店向けに説明も来ていると思います。

販売店側としても、お客様への説明用POPや売場の案内など、準備は進んでいると思うので…ここは今回は割愛します(笑)


⚠️ 本当に注目すべきは「普及後」と「大作ソフト」

おそらくSWITCH2が発売された直後は、本体を買う人も多く、
「ネット環境が必要」や「DL形式」であることへの抵抗も少ないでしょう。

問題は、普及後のフェーズ

私の予想では、《ドラゴンクエスト1&2》のような誰もが買う大作タイトルがキーカード方式で登場した時が転換点になると思っています。

🎮 ドラクエ1&2が転換点になる?

私の目算としては、《ドラゴンクエスト1&2》がその大きな転換点になるのでは、と見ています。

SWITCH2を購入していて、なおかつドラクエも遊びたい!という方は多いはず。
まさに間口が広く、幅広い層に届くタイトルですよね。

ですが、今回のキーカード方式は、これまでの購入体験とは大きく異なるスタイル。

これが購入者にどのような影響を与えるのか?

たとえば、「遊べればそれでいい!」というユーザー層であれば、DLだろうがキーカードだろうが、
あまり気にせず購入してくれるかもしれません。

問題は、私のように「パッケージを並べてニヤニヤするタイプ」の、いわゆるコレクター気質の人たちです。

中身が入っていないカードを“本当にパッケージソフトとして認識できるか?”
このあたりは、今後の売れ行きを大きく左右するポイントになってくるかもしれません。


😟 「パッケージ買えばすぐ遊べる」時代の終わり?

今回のキーカード方式について、ネット上でもキーカードの問題点を
指摘する声はすでに出ています。


なぜそう感じるのか?
それは、商品に“信頼感”を求めている人が多いからだと思うんです。

親世代・ライト層にとっての“安心”

  • 「箱を買えば、ゲームが入っててすぐ遊べる」
  • 「説明書もあって、内容が見えている」

この分かりやすさこそが、パッケージ版の価値だったはず。

それがキーカード方式になると、

  • 「DL必須」「ネット環境が必要」
  • 「将来的にDLできなくなる?」

といった不安要素が一気に増える。

特に中古市場では、
「これちゃんと使えるの?」
「DL済みだったら返品できる?」というトラブルリスクも出てきます。


🆚 一方で「価値を感じる層」も確かにいる

もちろん、すべての人が不安がっているわけではありません。

  • DL販売に慣れたユーザー:「カード=特典付きコード」と割り切れる
  • コレクター層:「パッケージや特典を並べたい」という動機もある

ただ、こうした層にだけ売れる設計だと、マス市場としては成り立たない。


🗣️ 筆者のまとめ:安心できる設計こそカギ

「中身のないカードが売れるのか?」という話ですが、
現場でお客さんと接していると、中身より“安心感”が大事だと感じます。

とくに親御さん世代。

SWITCHのパッケージが今でも根強く売れているのは

  • パッケージがあって、
  • 「このソフトが入ってます」と書いてあって、
  • 説明も分かりやすい

それこそが信頼だった。

だからもしキーカード方式を定着させたいなら、
パッケージや店頭でしっかり「これはキーだけです」と説明する必要があると思うんです。


👀 小売の立場から見た今後の課題

ロンチ~数ヶ月は、問題なく流れるでしょう。
でも、小売の現場は2か月、3か月先を見て発注しなければいけない。

  • SWITCH2が欲しい人の手に渡りきった後
  • 大作ソフトがキーカード方式で出た後
  • 今のSWITCHから本格的に移行した後

本当にこの方式は受け入れられているのか?
小売としてはそこをしっかり見極めていかないといけないタイミングが、もうすぐそこに来ています。

タイトルとURLをコピーしました