【エルデンリング-ナイトレイン-】言葉を超えた一体感と中毒性、濃縮された40分間【レビュー】

レビュー

夜渡りあすか

こんにちは、あすかです。

今回は『ELDEN RING NIGHTREIGN(ナイトレイン)』を全ボス撃破の末、無事エンディングを迎えることができたので、レビューと感想を綴っていきます。

まず始めに感想ですが、想像の3倍は面白い作品で、完全にどハマりしてしまいました!

正直、ここまでどハマるとは全く予想外でしたね。というのも、私は根っからのソロゲーマーであり、年がら年中一人で黙々とゲームを遊ぶタイプなので、本作が発表された当初も「マルチプレイがメインのエルデンリング…?」とかなり斜に構えていました。(先日の記事でもすぐフェードアウトしそうとか宣ってた。)

しかしあのエルデンリングに属するタイトルということで、期待半分不安半分ながら、もはやパブロフの犬のように涎を垂らしながら購入。その結果、まさか寝る間も惜しんでプレイに没頭するフロムの犬になるとは、自分でも思いもしませんでした。

今回は、ソロゲーマーである私が、マルチ前提ともいえる本作の何にここまで惹きつけられたのか、その魅力をだらだら書き綴っていこうと思います。

フロムの犬

「マルチはなぁ…」と思っているそこの君!
気持ちは分かるが騙されたと思って挑戦してみて欲しい。

あすかの総合評価
満足度:94
ストーリー・キャラ
世界観・デザイン
システム・UI
サウンド・BGM
グラフィック
ボリューム・やりこみ
プレイハードPS5pro
クリア時間40時間

作品概要

メーカーフロム・ソフトウェア
発売日2025年5月30日
価格¥5,720
ジャンルアクション、PVE
対応機種PlayStation®5 / PlayStation®4 / Steam / Xbox Series

GOTYも獲得した名作『エルデンリング』の魅力を引き継ぎつつ、マルチプレイに特化したアクションRPGです。

ソロプレイにも対応していますが、基本的には3人1組で協力して強力な敵に立ち向かうことを前提に設計されています。私自身はソロでもマルチでも遊びましたが、やはりマルチでプレイしたほうが圧倒的に楽しく、本作の魅力を最大限に引き出せると感じました。

なお、本作の概要や基本的なゲームシステムを詳しく紹介すると長くなってしまいますので、全く知識がない方は公式サイトをご覧ください(雑)

ナイトレイン公式サイト

ソロゲーマー向けにもチューニングされたマルチシステム

私が特に強く推したいポイントがこちらです。

本作はマルチプレイに特化したタイトルであり、1プレイの約40分間ずっと他のプレイヤーと協力して進めることになりますが、このゲームはマルチプレイにおける煩わしさが徹底的に排除されています。

具体的に言うと、私がマルチプレイを苦手に感じる最大の理由は「対人関係」にあります。コミュ障というわけではなく、ゲームそのものを楽しむ以外のことに余計なパワーを割かなくてはいけないというのが、どうしても億劫なのです。

あすか

ゲーム開始前の「よろしくスタンプ」すら面倒くさいと思うレベル

しかし本作では、そうしたコミュニケーション手段がほとんど存在しません。「マルチゲームなのに、それでいいの?」と思うかもしれませんが、むしろそこが本作の素晴らしいところ。

自動マッチングが完了すると、挨拶どころか、いきなりフィールドへと叩き落とされます。唯一取れるコミュニケーション手段は、「マップにピンを立てる」ことのみ。誰かが目標地点をピンで示し、全員でひたすら全力疾走して敵を倒しまくる、ただそれだけです。

本家エルデンリングでさえ、メッセージ機能など言葉を使った手段が存在しますが、本作はそれすらありません。この言葉を徹底的に排除したコミュニケーションが、私の好みに完璧にマッチしていました。

コミュニケーション手段がないなら、マルチプレイの意味はあるのかと思いきや、不思議なことにコレがものすごい一体感を感じるんですよ。

やっていることといえば、ピンに向かって無言で全力疾走して敵を倒しているだけなのに、気づけばチームとしての連帯感がしっかりと芽生えているのです。

夜渡りあすか

すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を(ネタ古)

仲間が倒れたときに、他のプレイヤーが「殴って復活させる」というシステムも上手に機能しています。激しい攻撃が飛び交うボス戦や、迫る雨の中で倒れてしまった際に、危険を顧みず仲間が駆けつけて救助してくれた時などめちゃくちゃ感動します。

また、マルチプレイを避ける人によくある理由として、他人に迷惑をかけてしまうかもしれないという不安が挙げられます。

たしかに本作は、本家エルデンリング以上に難易度が高く死にまくることは避けられません。しかし、そこに関してははっきりと「大丈夫!」と断言します。なぜなら、本作では“ただそばにいる”というだけでも一定の役割があるからです。

極端な話、ボス戦では遠距離攻撃で安全にターゲットを取りながら、ひたすら防御と回避に専念しているだけでも、チームの一員としてちゃんと貢献できています。

あすか

さらに倒れた仲間を救助できれば、もう文句なしの100点!

1プレイが約40分間もあり、常に目まぐるしくRTAのように効率的な動きが求められるゲーム性なので、最初はハードルが高く感じられるかもしれません。しかし、自信がなければ、ピンを立ててくれる仲間にひたすら付いていくだけでも十分です。3〜4回も遊べば大体の流れが掴めてくると思います。

それでも何度も倒れたり、仲間に迷惑をかけてしまうこともあるでしょう。でも、安心してください。このゲームにはチャットやメッセージなどのコミュニケーション手段が一切ありません。

そもそも文句を言われる手段がないんです。

このコミュニケーション手段の乏しさが、失敗したとしても気軽に次のプレイへ進める気楽さにつながっています。

死んじゃった〜ガハハぐらいの面の皮の厚さで楽しもう

ただし、本作はゲーム内でのチュートリアルやアイテムの説明が必要最低限に絞られているため、エルデンリングどころかフロムゲーそのものを全くプレイしたことがない初心者にはかなり厳しいとは思います。

あすか

そのような状態でいきなり本作に手を出す人は少ないとは思いますが、一応ご注意ください。

様々なランダム性が生む中毒性、濃密すぎる40分間

本作は、ゲームが開始してからは息つく暇もなく常に動き回り、絶えずボスを狩り続けることになります。この40分間は、エルデンリング本編におけるキャラクターの成長やビルド構築といった要素をギュッと圧縮し、凝縮したような作りとなっています。

様々な取捨選択を瞬時に判断する連続

特に3日目の最終ボスに挑むまで、ひたすら武器やスキルのガチャを引き続け、ビルドを構築していくプロセスは、恐ろしいほどの中毒性を生み出しています。毎回ランダムに変化する状況の中で理想の装備が整っていく喜びと、ボスを倒した時の達成感はまさにナイトレインならではの面白さです。

また、リリース直後にも関わらず、クラス間のバランス調整が見事に整っており、野良マッチングで遊んでもクラス間の偏りはほとんど感じず驚きました。(若干「鉄の目」が強すぎる気もするが)

野良マッチでは、開始直後から的確にピンを打って導いてくれるリーダータイプの人もいれば、誰もピンを打たず、全員でまごまごしながら進めるようなパーティーもあります。さらには稀に変態的に上手いプレイヤーに遭遇することもあり、チャットなどのコミュニケーションがないにもかかわらず、毎回違ったチームの個性が感じられて非常に面白いです。

あすか

まさに一期一会の楽しさが詰まっています!

特に序盤から中盤までうまく連携が取れず、「これは今回クリア無理かもな…」と思ったパーティーが、3日目の夜の王を奇跡的に倒せた瞬間などは、思わずみんなでぴょんぴょん飛び跳ねてしまうほどの興奮と感動を味わえます。

ボス討伐後の嬉ションならぬ嬉ピョン。無頼漢の躍動感w

こうした毎回のランダムな武器やスキルのガチャ、ランダムに組み合わされる仲間のクラス、そして一期一会の人間関係が織りなす予測不能なドラマこそが、本作をまさにローグライクとして完成させている要素だと感じました。

恐怖すら感じる今後の拡張性

最も恐ろしいと感じるのは、本作がまだリリースしたばかりであるということです。

フロムソフトウェアは『デモンズソウル』を起点に、『ダークソウル』シリーズ、『エルデンリング』、『ブラッドボーン』、『SEKIRO』など、数多くの作品を通じて膨大な資産を蓄積してきました。

これらは単なる作品群ではなく、いわば巨大な『ソウルシリーズという名の財産』と言えます。ナイトレインは、その財産のほんの氷山の一角をチラッと見せているだけに過ぎないのです。

まだまだ深淵は広がっている…。

つまり、フロムが本気でこの作品を育てようと思えば、過去の膨大な遺産を活用したアップデートやDLCを次々と展開し、長期間に渡ってコンテンツを供給し続けることが可能なのです。しかもそれを、既存の作品からの素材流用や、既に評価が確立した要素の再構築だけで容易に実現できるというのが、恐ろしいところです。

夜渡りあすか

我々はリムベルドに閉じ込められてしまったのかもしれない…。

当初は「マップが1つしかない」という点について、若干の物足りなさを覚えましたが、結果的に正解でした。なぜなら、本作は覚えゲーとしての側面も強く、マップの構造を覚え、最適ルートを把握していくこと自体が大きな醍醐味となっているからです。

私も実際に約40時間プレイしてみて、ようやくマップ全体を把握し、効率的に動けるようになってきたくらいです。

逆に考えると、今後新たなマップが追加されることになれば、また新鮮な気持ちでゼロから攻略に取り組めるということでもあります。

現時点でもナイトレインは恐ろしいほどの中毒性を持っていますが、長期的な視点で見ると、まだ何度も変身を残した未完成の状態とも言えます。

まさに底知れぬポテンシャルを秘めた作品であり、これからの進化にも大きな期待を寄せています!

まとめ

夜渡りあすか

いかがだったでしょうか!

いや~フロムソフトウェア、本当にとんでもない作品を生み出してくれましたね!

普段マルチプレイをまったくしない私自身が、ここまで夢中になるとは思いもしませんでした。

つい先日には強化個体版の常夜の王というコンテンツも追加され、単純にステータスが高いだけではない、専用のモーションもしっかりとある『常夜の王エデレ』も登場しました。(3週に渡って、週替わりで常夜の王が登場するとのこと)

仲間同士で何度も救助を繰り返しながら徐々に敵を削っていき、「もうダメだ」と諦めかけたその瞬間、最後の一人がギリギリでボスを倒す――そんな劇的な瞬間には、エルデ本編でも味わえない様な圧倒的な一体感と達成感があります。

マルチゲーにとって人口は命です。盛り上がっている今こそ、間違いなく本作を始める絶好のタイミングと言えます。

少しでも気になった方はぜひ今すぐ購入して、私と一緒に夜を渡りましょう!

あすか

ではまた!あすかでした〜!

おまけ

今回生成したレディ風あすか。かなり雰囲気よくできてビックリ。

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