7月13日付で公開されたYahooニュース記事にて、Nintendo Switch 2本体の「永久BAN」問題が詳しく取り上げられていました。
この記事を読んで、率直に思ったのが——
「中古SWITCH2の買取に二の足を踏む小売りが確実に増えるだろうな」ということです。
■「ネット接続前提のハード」でBANされたら、もうどうにもならない
記事にもあった通り、今やゲームハードは“ネット接続が前提”です。
Switch 2も例外ではなく、eショップでのダウンロード、マルチプレイ、アップデート、クラウドセーブなど、ありとあらゆる機能がオンラインに依存しています。
不正が行われた本体は、任天堂サーバー側からBANされ、情報がBIOSレベルで書き込まれるため、その後は完全にサービスが使えなくなります。見た目が正常でも、中身は“死んだ本体”となるわけです。
■「MIGカートリッジ」などによるBAN報告も
SNSやRedditでは、バックアップ目的とされるMIGカートリッジを使ったユーザーがBANされたという報告も複数あがっています。
これはたとえ正規品のソフトを使用していたとしても、「改造目的の周辺機器を使用した」という一点でBANされているようです。
これはSwitch 2の利用規約に従えば“正当な措置”かもしれませんが、中古品の取扱いをする側としてはとにかくリスクが大きい。
■「まだ発売直後なのに」
正直なところ、発売して間もないSwitch 2でここまで深刻なBAN問題が浮上するとは予想していませんでした。
しかも、現時点でBANされた本体の判別方法は「実際にネットに接続してみるしかない」という状況です。
中古品を買うユーザーはもちろん、買取を受ける小売店側の不安もかなり大きい。
特に、初期化済みの本体などは「一度ネット接続されたのかどうか」すら分からず、買取そのものを控えるお店が出てきても不思議ではありません。
■任天堂は不正対策か? それとも中古対策か?
任天堂は過去にもマジコンやダビング機などに対して強硬な姿勢を取ってきました。
今回のSwitch 2のBANも、「正規ユーザー保護」や「不正対策」として見れば一理あります。
■小売店は「見えない地雷」にどう立ち向かうべきか
筆者としては、今後、Switch 2の買取に対して明確な動作確認基準を設ける必要があると考えています。
可能であれば、店頭で電源を入れ、オンライン接続の確認を行う。
それが無理なら、買取を一時停止する、あるいはジャンク扱いとするしかないかもしれません。
中古市場が不安定になりつつある今、小売としては「正しく状態を説明し、安心して取引できる環境」をこれまで以上に大切にしていきたいと考えています。