なぜ今ソニーはバンダイナムコに出資? アニメ・IP戦略の核心を読む

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https://news.denfaminicogamer.jp/news/2507242eソニーがバンダイナムコに出資、アニメ・マンガ分野で戦略的パートナーシップを締結!

2025年7月24日、バンダイナムコホールディングス(以下、バンダイナムコ)ソニーグループ(以下、ソニー)が、アニメ・マンガ分野における協業強化を目的とした戦略的パートナーシップの締結を発表しました。

あわせてソニーは、バンダイナムコの株式1,600万株を約680億円で取得することにも合意。これにより、ソニーはバンダイナムコ発行済株式の約2.5%を保有する株主となります。

提携の目的は「アニメ・マンガファンのエンゲージメント強化」

今回のパートナーシップと出資は、

「アニメ・マンガファンのエンゲージメント強化と新たな感動体験の場の創造」


を目的としており、ゲームというよりも映像コンテンツ分野での連携強化が中心になると考えられます。

アニプレックスとサンライズは「旧知の仲」? 過去にも多くのタッグを展開

ソニーグループ傘下のアニプレックスと、バンダイナムコグループ傘下のサンライズ(現・バンダイナムコフィルムワークス)は、実はこれまでも多くの作品で連携を取ってきた関係にあります。

たとえば、2013年に放送されたオリジナルアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』は、アニプレックスとサンライズの共同プロジェクトとして話題になりました。このように、両社の協業は初めてではなく、既に信頼関係を築いているパートナーとも言えるでしょう。

今後は“より大規模で横断的な展開”に期待?

これまでは1作品単位の共同制作が中心でしたが、今回のような資本関係を含む戦略的パートナーシップにより、今後はより長期的かつ大規模な協業が実現していく可能性もあります。

アニメIPの共同開発やプロモーション、さらにはリアルイベントや技術協力を含む「体験型エンターテインメント」分野でも連携が強化されるとのことで、両社のシナジーがどこまで広がっていくのか注目です。

鬼滅・ガンダム・ワンピース…最強のIP連合が誕生?

それぞれが保有するコンテンツの強さは業界屈指です。

  • アニプレックス(ソニー):鬼滅の刃、Fateシリーズ、ソードアート・オンライン など
  • サンライズ(バンダイナムコ):ガンダムシリーズ、ラブライブ!、ラッキースター など
  • バンダイ系全体:ドラゴンボール、ワンピース、ナルトなどジャンプ系IP多数

これらの強力IPが同一プロジェクトやメディアミックス展開で連動する未来があるとすれば、それはまさにアニメエンタメ界の巨大連合と言えるかもしれません。

今後の動きに要注目!

これまで水面下で良好な関係を築いてきたアニプレックスとサンライズの「公式な共闘体制」が整ったとも言える今回の提携。

「次のヴァルヴレイヴ」的な新作や、「鬼滅×ガンダム」的な驚きの展開があるかもしれません。

アニメ、マンガ、ゲーム、リアルイベントすべてを巻き込んだ“次世代エンタメ”が動き出す――そんな予感を抱かせるニュースでした。

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