【空の軌跡1st】リメイクで再び輝く、王道JRPGの軌跡【レビュー】

レビュー

遊撃士あすか

こんにちは、あすかです!

今回は『空の軌跡 the 1st』をクリアしたので、感想とレビューになります。

まずクリアした率直な感想ですが…..もうね………

最高!!

王道JRPGって最ッッ高!!!

王の道!キングロード!!!(?) はぁはぁ…めちゃくちゃ良かったです。

少し取り乱しましたが、でもそれくらい完璧と呼べるリメイク作品でした。

当時の思い出や感動をそのままに、全てが現代風に遊びやすく進化しており、まさに「リメイクのお手本」とも言える出来だったと思います。

私はPSP時代に『空の軌跡FC』を遊んでいましたが、小さな画面でプレイしていた頃とは、もはや没入感の次元が違っており、アニメグラフィック調のゲームの完成系と言えるのでは..と思ったほど感銘受けました。

コマンドとアクションを使い分ける新たに進化した戦闘も楽しく、倍速モードやどこでもファストトラベルなど、システム面でも全てが快適仕様。

本当に文句の付け所がほとんどない完成度だったと思います。

あすか

軌跡シリーズ未プレイの人はもちろん、原作プレイ済みの人にもぜひ遊んでほしい!

あすかの総合評価
満足度:93
ストーリー・キャラ
世界観・デザイン
システム・UI
サウンド・BGM
グラフィック
ボリューム・やりこみ
プレイハードPS5 Pro
クリア時間30時間

本記事ではゲーム内のスクショを含みます。(ネタバレはありません。)

作品概要

メーカーFalcom
発売日2025年9月19日
ジャンルJRPG、アクション
対応機種Nintendo Switch2 / PlayStation®5 / Steam

2004年に発売された『英雄伝説 空の軌跡FC』の完全フルリメイク作品になります。

多くのゲーマーは、実際にプレイしたことはなくても「○○の軌跡」というタイトルを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。

それもそのはず、軌跡シリーズは本作『空の軌跡FC』から始まり、なんと2025年現在でも物語が完結していない超長寿シリーズなのです。

物語の舞台となるのは、「ゼムリア大陸」と呼ばれる世界。この大陸には、リベール王国エレボニア帝国カルバード共和国など、さまざまな国家が存在しており、作品ごとに異なる国や地域が舞台となります。

本シリーズの魅力は、世界観と時系列がすべての作品でつながっているという点です。

一部のキャラクターは作品の垣根を超えて広く登場し、長く追い続けているファンほどキャラクターたちの人生を見守るような感覚になっていると思います。

実際にどれぐらいの作品があるかというと以下にまとめました。

シリーズ舞台作品
英雄伝説 Ⅵ 空の軌跡リベール王国空の軌跡 FC
空の軌跡 SC
空の軌跡 the 3rd
英雄伝説 Ⅶクロスベル自治州零の軌跡
碧の軌跡
英雄伝説 閃の軌跡エレボニア帝国閃の軌跡
閃の軌跡Ⅱ
閃の軌跡Ⅲ
閃の軌跡Ⅳ
英雄伝説 創の軌跡クロスベル、エレボニア創の軌跡
英雄伝説 黎の軌跡カルバード共和国黎の軌跡
黎の軌跡Ⅱ
英雄伝説 界の軌跡カルバード共和国界の軌跡
あすか

なんじゃこりゃあああああ!!!

はい、これが20年以上にわたって続く、軌跡シリーズの歴史です。

さらに『那由多の軌跡』や『暁の軌跡』といった外伝的な作品も存在します。(これらは本流とは別ストリーム扱い)

そんな長い歴史の中で、今回リメイクされたのはシリーズ最初の物語『空の軌跡 FC』。上の表でいう一番上の作品ですね。

……はい、言いたいことは分かります。ですが、ここではグッと堪えて割愛します!!

遊撃士あすか

とはいえご安心ください。

マクロな視点で見れば物語全体は繋がっていますが、各シリーズごとに一応完結しているので、過去作を知っていないと楽しめないなんてことはありません。

『空の軌跡FC』と『SC』はセットで遊ぶのがマストになりますが、極論この2作だけでも十分満足できる完成度になっています。(3rdはスピンオフ的な作品)

空シリーズは初期作品にも関わらず、ファンからは特に人気の高いシリーズです。

ちなみに私は『碧の軌跡』までプレイしており、『閃の軌跡』以降は未プレイなので、かなり久しぶりの軌跡シリーズとなりました。

ストーリーは気になっているものの、今さら全部追うのは流石にハードルが高すぎるんですよねぇ…。一応、ファルコム的には物語はいよいよ後半戦に入っているらしいのですが。

あすか

あと3〜4作品で完結する……のか?ハンターハンターとどっちが先に完結するのかいい勝負

生まれ変わったリベール王国

昨今、過去の名作をリメイクした作品は数多くありますが、今作はその中でもトップレベルにリメイクとしてのクオリティが高いです。驚きました。

まず何より感動したのが、グラフィックの進化。冒頭でも述べたように個人的には「アニメ調グラフィック作品の完成形」と言っても過言ではないと思いました。

キャラクターたちはフルボイスで命を吹き込まれ、表情がコロコロと変化します。細かい目線の動きや仕草、照れ笑いや一瞬の間など、細やかな演出が積み重なり、まるでアニメとゲームが融合したような没入感を味わえました。

元々は人形グラフィック+吹き出しによる表情演出だったものが、今作ではフル3D化によって数々の名シーンが見事に再現されています。

特にエステルがヨシュアとの冒険を通じて、自分の恋心に気づいていく描写。原作でもニヤニヤ不可避だったじれったくも甘酸っぱい関係性が、グラフィックと演出の力でより鮮明に伝わってきます。

あすか

他にもクローゼの芯の強さやティータちゃんの天使っぷりなど……たまらねぇぜ。。

BGMも「原作版」「アレンジ版」「通常版」の3種類からいつでも切り替え可能で、いろんなパターンが楽しめます。もともと軌跡シリーズは名曲が多く、非常に良質なゲームBGMが多いことも特徴です。

とはいえ、すべてが手放しで喜べるわけではなく、少し残念だったのが一部キャラの声優さんが変わってしまったこと

もちろん新キャストの演技も素晴らしく、違和感はほぼないのですが、どうしても当時のボイスが脳裏に焼き付いているんですよね。

これはこれでいいんだけれども…!!

具体的にいうとクローゼ。あの大人びた皆口裕子さんの声が大好きで、「クローゼ=皆口ボイス」だけは譲れなかった・・!

特に、あの息吐く間もない早口詠唱のリヒトクライスが大好きだったので、今作のゆっくりとした詠唱のリヒトクライスは完全に解釈違いでした(厄介オタク)

遊撃士あすか

「光よその輝きで傷付きし翼たちを癒せ」って一息で詠唱して欲しかった!!

アクションとコマンドの絶妙なバランス感

原作は完全にコマンド戦闘でしたが、今作ではアクションとコマンドが融合したハイブリッド戦闘になっています。

フィールド上ではアクション操作でそのまま敵を倒せますが、戦闘中に□ボタンを押すことで、いつでも従来のコマンド戦闘モードへ切り替え可能に。

フィールドアクションでは、通常攻撃と強攻撃といったシンプルな構成ながら、手触りが軽快で爽快感がありますが、主人公と同等以上の敵になると戦闘が長引くため、そのときはコマンド戦闘へ切り替えるのが正解になります。

この「アクションとコマンドの住み分け」がうまく機能していると感じました。

コマンド戦闘では従来通り「位置取り」が重要になっており、アーツ(魔法)クラフト(必殺技)の攻撃範囲を意識しながら、最適な配置を考えて戦う戦術性は相変わらず面白かったです。

ただ1st時点では発動できるアーツの種類が限られており、シリーズ後半と比べるとやや物足りなさはあります。

空属性のアーツがまだ登場せず、各属性のアーツも半分までしか解放されていないので、オーブメントを組み合わせて技を構築するシステムの面白さも、この段階ではまだ序章といった印象です。

続編の『SC(2nd)』ではアーツの種類が一気に増え、戦略の幅が更に広がるので、1stから遊ぶ人はぜひ楽しみにしておいてほしいです。

一人だけ未実装のアーツ[シルバーソーン]を使うロランス少尉

システム周り快適すぎ

めちゃくちゃ快適です。本当にストレスが一切ない。

中でも一番感動したのがハイスピードモード

これは発動中、会話・イベント・戦闘など、すべてが約2倍速で進むモードなんですが、正直これがないとゲームプレイを冗長に感じていた可能性は高いです。

マップはそこそこ広く移動に時間がかかり、敵もやや硬めで戦闘が長引くことも多い中で、このハイスピード機能は、まさに現代のタイパ時代にぴったりで、一度使うともう元には戻れません。

ボタンひとつでいつでも切り替え可能なので、わたしは会話シーンでは通常速度に戻し、移動や戦闘は常にハイスピードでプレイしていました。

ファストトラベル機能も、街やダンジョン等どこからでも即座にワープ可能で、ロード時間も(PS5版では)ほぼ皆無、ショートカット操作も充実しており、システム面についての不満は一切ありませんでした。

まとめ

遊撃士あすか

いかがだったでしょうか!

期待していたリメイクですが、その期待を超える素晴らしい作品でした!

特にストーリーの没入感の高さは感動しました。2ndへと続く物語で結末を知っていたはずなのに、それでも1stのラストでは普通に泣いちゃいましたからね。。

シリーズの量が膨大で、2,3年おきに新作の「○○の軌跡」が発売されており、軌跡未プレイの人にとっては手を出しにくいハードルの高いシリーズでしたが、今作の空の軌跡1stは軌跡シリーズ入門編としてこれ以上ないベストな作品です。

もちろん私のように原作プレイ済みの人でも、その進化っぷりには感動すると思うので、ぜひやってみてほしいです。つまり万人全員に遊んでほしいと思える作品ですね。

個人的に『閃の軌跡』から先を追えておらず、「今さらPS3時代のゲームはちょっとキツいかな…」と思って止まっているのですが、このクオリティでまた軌跡シリーズを追えるなら、ぜひまた再開したいです。

まあ、ずっと追っているファンからは「先に完結させろ!!」って怒られそうですけれども…。

それほどまでに、今回の『空の軌跡1st』は期待以上のリメイクでした。そしてこの作品をきっかけに、新たな軌跡ファンが一人でも増えたら嬉しいです。

あすか

ではまた!あすかでした〜!

おまけ

王道JRPG感あすかちゃん。軌跡というよりテイルズぽい

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