【BALL X PIT】簡単操作で爽快感抜群、ピンボール系ローグライトの注目作【レビュー】

レビュー

あすか

こんにちは、あすかです。

今回は、巷で話題の『BALL X PIT』を一応エンディングまで迎えたので、感想とレビューになります。

まず始めに感想ですが、ゲーム性としてはそこまで目新しさは感じないものの、ローグライクらしい中毒性とテンポ感の良さをしっかりと味わえる良作でした。

大量のボールが画面いっぱいに弾け飛び、よくわからないけどワチャーっと敵を薙ぎ倒していく爽快感はヴァンサバに通ずるものがありましたし、キャラクターとボール性能の組み合わせを考えながら構築していくビルド構築の自由度も高く、試行錯誤の楽しさがあります。

一方で、拠点で行うシム要素があまり刺さらず面倒くさいだけだったり、夢中になって止め時を見失うほどの中毒性までは感じられなかったので、個人的にはほどほどに楽しめる良作インディーでした。

とはいえ、1プレイが10〜15分程度でテンポ良く遊べ、価格も1,700円とお手頃価格なので、手軽にヴァンサバ系の快感を味わいたい人には間違いなくオススメできる一本です。

あすか

ガチっとビルドがハマった時の無双感はたまらんですな

あすかの総合評価
満足度:80
プレイハードSwitch2
クリア時間15時間

本記事ではゲーム内のスクショを含みます。(ネタバレはありません。)

作品概要

開発個人インディー開発者(ケニー・サン)
発売日2025年10月16日
ジャンルローグ、ヴァンサバライク、シューティング

『BALL X PIT』は、ブロック崩し・ボール合成・基地建設といった複数の要素を掛け合わせたサバイバルローグライトゲームです(公式説明より)。

あすか

ローグライ”ク”なのかローグライ”ト”なのかは個人的にどうでもいいので特に触れません

ゲームは縦スクロール形式で、自動的に進行する画面の奥から敵がワラワラと出現し、プレイヤーは手前からボールを発射し、敵を倒していきます。

ゲーム性は見たまんまでわかりやすいですね。

特徴としては、敵に当たって跳ね返ったボールを自分がキャッチする必要がなく、画面下でもボールは跳ね返ります。

敵を倒すと落とすジェムを回収し、手持ちのボールを強化・合成・進化させながら、最深部に構えるボスを倒すことが1プレイの基本サイクル。1プレイは10分ちょいで走れます。

3つから選択するいつものやつ

選べるキャラクターも16種類と多数おり、たとえば、「ボールの威力が半減する代わりにボールの数が2倍になるキャラ」や、「ボールが敵をすり抜けるキャラ」など、キャラによって個性がはっきり分かれており、キャラ選択がそのままビルド方針を決める要素になっています。

キャラによって初期ボールが違う

また拠点ではシム要素があります。

小麦畑や森などのブロックを配置し、ピンボールのようにキャラを発射して、ぶつかったブロックから資源を回収したり建物を建築しながら、拠点を発展させていきます。

これがいわゆる恒常的な強化要素になっており、1回の出撃につき拠点からの「回収」は1回のみとなっているため、必然的に「拠点で整備や回収 → 出撃 → また拠点へ戻る」というサイクルが自然にできあがります。

多様なキャラクターとボールから生み出されるビルド構築

『BALL X PIT』の魅力のひとつが、キャラクターとボールの多彩な組み合わせによるビルド構築です。キャラもボールも種類がそれなりに多く、選ぶ組み合わせによってプレイ感が大きく変わります。

敵後方からボールを発射したり、戦闘がターン制になるなどのユニークなキャラも

中盤以降になると、2人組での出撃も可能になり、例えばわかりやすいものとしては

ボール速度が2倍になる「保安官」と、ボール数が2倍になる「カップル」を組み合わせれば、弾幕シューティングのような圧倒的なボール量とハイスピードな戦闘を楽しむことができます。

ボールの種類もバリエーション豊かで、敵を燃やして継続ダメージを与える「火傷」、速度は遅いが威力の高い「鉄」、一定回数当たると分裂する「細胞」など、性能がしっかり差別化されています。

ベースとなるボールは18種存在する

特に面白いのが、これらのベースボールを強化していくことで合成や進化ができる点。

たとえば「火傷」「レーザー(縦列攻撃)」を合成すると、
「レーザー×火傷」というボールが誕生し、縦列の敵に火傷を与える複合効果を持つようになります。

さらに、特定のボール同士を掛け合わせると「進化」が起こり、まったく新しい挙動や能力を持つボールへ進化させることができます。

あすか

自分のキャラ特性とのシナジーを考えながら、ボールを強化・合成・進化させていくビルド構築は、本作ならではで面白かったですね。

拠点におけるシム要素

個人的にこれが全然刺さらなかったのが悔しいところ。

集めた資材を使って建物を建築し、恒常的な強化を得ていく要素なのですが正直、操作まわりが面倒という印象が強かったです。

というのも、資源ブロック(小麦畑や森など)は配置すればすぐ完成するのですが、建物の建築やアップグレードをするには、「その施設に一定数ぶつける」という操作が必要になります。

上画像では56回キャラをぶつけることでアップデート完了となる

最初のうちは手前に建設して何度かぶつければ済むのですが、完成した建物を手前に置いたままにしておくと邪魔になるので、完成したら一旦奥の方に移動させます。

しかし、資源やお金が溜まりアップグレードしたいときに、建物が奥の方にあるとぶつけることができないので、また手前に戻す必要が。そうすると手前に新たにスペースを開けてあげなければなりません。

この配置と移動を複数の建物で管理するのが非常に面倒で、最終的には自分の拠点はカオスな積み木状態になってしまいました。

あすか

その時にできる最適で綺麗な配置を作り上げても、アップグレードさせるために結局崩さなければいけないので、それがめんどうで仕方なかったんですよね…。

最初の建築はともかく、アップグレードに関しては金と資材を払えば即時アップグレードされる仕様であれば、もう少しシム要素を楽しめたかもしれません。

あと資源回収したあとに、一度出撃を挟まないと再度回収するのにお金がかかるのですが、出撃してわざと死んで拠点に戻れば無償で即回収できてしまうあたりも…….何とも言えない気持ちに。

ただ、このシム要素に関しては必須ではなく補助的な位置づけなので、深く触れなくてもプレイ自体に大きな支障はありません。

キャラ解放に必要な最低限の施設だけ建てておけば十分進行できるため、私のようにシム要素が刺さらなかった人でも大きなマイナスにはならないでしょう。

まとめ

あすか

いかがだったでしょうか!

サクッとお手軽に楽しめ、プレイ時間も短く、テンポ感も良く、値段分の面白さはしっかり味わえると思います。

Steamなどではすでに圧倒的に好評な評価を得ており、私も十分楽しめましたが、一部のローグライクにみられる恐ろしいほどの中毒性はそこまで感じられなかったのが正直なところですね。

全体としては非常にシンプルな構成のゲームなので、深く語るほど複雑な要素は多くありません。ですが、そのぶん「何も考えずに弾を撃って敵を倒す快感」を短時間でしっかり味わえる作品に仕上がっています。

ぶっちゃけローグライクとしては、直近プレイしたハデス2の方が圧倒的に面白かったので、そっちやってない人にはハデス2をオススメしたいですけど、それでも、この価格帯でここまでしっかり遊べる本作は十分アリだと思います。

面白かったし、普通に満足もしているのに「最高だった!!」とまでは言い切れない、不思議な余韻を抱えたまま、今回の記事はおしまい。(多分ハデス2が面白すぎたからかな)

あすか

ではまた!あすかでした〜!

おまけ

BAA X PIT 風あすかちゃん。怖い

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