Nintendo Switch システムバージョン20.0.0 詳細レビュー
2025年4月30日に配信されたNintendo Switchの最新システムアップデート(Ver.20.0.0)では、ユーザー体験の向上に繋がる数々の新機能が追加されました。本記事では、これらの内容を実際の使用シーンを交えて評価しつつ、「良い点」と「注意点」に分けて紹介していきます。
✅ 良い点(メリット)
■ バーチャルゲームカードの導入
- 購入したダウンロードソフトが仮想の「カード」として扱われ、物理的なソフトのように管理可能。
- ファミリーグループ内での「貸し出し」や2台持ちユーザーによるソフトの使い分けが簡単に。
- オンラインライセンス設定ONにより、インターネット接続中はソフトのセットなしでプレイ可能。
▶ユースケース:親が買ったソフトを、子どもが自分のSwitch 2で遊ぶ、といった活用が現実的に。
■ おすそわけ通信の追加
- 近くのSwitch 2とローカル通信でソフトを一時共有できる機能。
- 「体験版を貸す」ような感覚で、一時的にソフトを他人と共有可能。
※使用できるのはSwitch 2間のみ。すべてのソフトが対応しているわけではない。
■ まるごと転送機能の強化
- セーブデータや画像、動画などを一括してSwitch 2へ転送可能。
- Switch 2購入前にサーバーにデータを一時保管することもでき、安心して移行の準備が可能。
▶注意:一時保管を選ぶと、元のSwitchは初期化される点には注意が必要。
■ UIの視認性向上とアイコン刷新
- eショップやニュースなどのアイコンカラーが見直され、視認性が改善。
- 一部ユーザーアイコンも刷新され、気分一新に。
⚠️ 注意点(デメリット・リスク)
■ おすそわけ通信はSwitch 2専用
- 初代Switchユーザーはこの恩恵を受けられず、新旧間で機能差が生まれている。
■ ライセンス周りの理解が必要
- バーチャルゲームカードやライセンス設定のON/OFF、共有制限などの仕様はやや複雑。
- 共有しようとした時にエラーメッセージが出て困惑する場面も考えられる。
■ 「いつもあそぶ本体」の廃止と新制度への移行
- 従来の「いつもあそぶ本体」機能が廃止され、「特定ソフトの利用券を共有できる本体」制度へと変更。
- これにより、購入したダウンロードソフトのオフラインプレイや複数本体での共有方法に制限が発生する可能性あり。
- 特に家族で複数のSwitchを使っていたユーザーは、設定変更や使用方法の見直しが必要となる。
📝 総合評価
今回のアップデートは、特にSwitch 2へ移行するユーザーにとって非常に意義深い内容となっています。ソフト共有やデータ移行の簡易化、UI改善などは、ユーザーにとって実用性が高く、日常の利便性を向上させるものです。
一方で、旧Switchユーザーや、ライセンス管理の仕様に不慣れなユーザーにとっては、やや煩雑さを感じる部分もあるかもしれません。公式サポートの情報をしっかり確認した上で活用することが求められます。
Switch 2を購入予定の方は、今回のアップデートをフル活用することで、よりスムーズな移行と快適なゲーム体験が期待できます。