最近のゲーム機って、ちょっと複雑になりすぎていませんか?
昔は電源を入れたらすぐに遊べたのに、今は初期設定、Wi-Fi接続、ユーザー登録、コントローラーのペアリング、ゲームのアップデート……。
長年ゲームを触ってきた人には当たり前でも、初めて触れるお客さんや年配の方にはハードルが高いこともあります。
「設定がわからなくて放置してる」「孫のために買ったけど使えなくて困ってる」なんて相談も、現場では日常茶飯事です。
小売の現場から見る「ゲームハード」
そもそもゲームハードは誰のために作られているのか?
もちろん、最終的にはユーザーのため――ですが、売る側の立場から見ると、ちょっと違う見え方もしてきます。
メーカーはユーザー体験を重視して設計していますが、販売の最前線に立つ小売店では、「どうやって売るか」「どうやってサポートするか」が常に課題です。
利益は薄い、でも売らなきゃならない
ハードは利益がほとんど出ないのが現実。でも、それを求めてお客さんは来る。
つまり、ゲームハードは集客装置としての役割も大きいのです。
昔はハードを売ればソフトも一緒に売れたけれど、今はダウンロード中心。本体だけ売って、あとは自宅でDLされてしまえば、小売には何も残りません。
メーカーと小売の微妙なズレ
メーカーはDLでも利益を得られる構造にシフト済み。一方、小売は物理ソフトや周辺機器で利益を得る構造のまま。
このズレが、ハードを売るモチベーションを下げてしまう要因にもなっています。
それでも町の小売りは頑張っている
設定で困っているお客さんに説明したり、初期設定を一緒にしてあげたり。
そんな「顔の見えるサポート」ができるのは、大型店や通販ではなく、町の小売りなんです。
私たちは売って終わりじゃない。「ちゃんと遊べるようになるまで」サポートするのが使命だと思っています。
まとめ:売るだけじゃない、小売りの役目
複雑化するゲームハードの世界。だからこそ、小売の存在価値はむしろ高まっていると感じます。
町のゲーム屋は、ただの販売店ではありません。
地域のお客さんにゲームの楽しさを届ける“案内役”として、これからも踏ん張っていきます!