
大ヒットゲームハードの後継機は必ずヒットする?
ゲーム業界でよく聞くのが、「大ヒットしたゲームハードの後継機も当然売れる」という通説。
でも、現実はそんなに単純じゃありません。
「大ヒットの次」はむしろ難しい?
ちょうど今、こちらの記事でも取り上げられていましたが、「大成功の後に続くハードは、成功のハードルが高くなりがち」です。
その理由は、ユーザーの期待値が上がり過ぎているから。
さらに、前世代機が長く愛された場合、「現状維持でも十分楽しい」という心理も働き、買い替えのモチベーションが生まれにくいという指摘は非常に納得できます。
記事中では、「成功体験の呪縛」というキーワードも登場しており、任天堂がWii→Wii Uで直面した問題や、ソニーがPS3初期で苦戦した構造とも重なります。
それでもPlayStationが安定している理由
一方で、PlayStationシリーズは代を重ねるごとにある程度の成功を収めてきました。
その理由としては、ユーザー層とサードパーティとの“信頼と連携”を保っていることが大きいです。
特にPS4以降は、オンラインサービス・互換性・開発環境の整備など、ハードそのものだけでなく「体験の継続性」を重視してきました。
その結果、PS5が発売された後も、PS4向けタイトルのリリースが継続しているという現象が起きています。
これはまさに、今なおPS4のユーザー層とサードパーティの信頼関係が続いている証拠と言えるでしょう。
つまり、単に「新しいから」ではなく、「今までの体験が、より快適に続けられるから買う」という流れができているわけですね。
Switch2はどうなるのか?
今まさに注目されているのが、任天堂の次世代機「Switch2」です。
Switchがこれだけヒットした今、「そのまま継続」では飽きられる可能性もあるし、「大胆な変化」にはリスクも伴う。
ここで重要なのは、「なぜ次のハードが必要なのか?」という納得感をどう演出するか。
記事にもあったように、「わざわざ新しくする理由」をユーザーが実感できなければ、買い替えの波は起きません。
まとめ:成功は“ゴール”ではなく“足かせ”にもなる
結局、大ヒットした前世代機を超えるためには、ただのスペック向上ではなく、“体験価値”の再設計が必要なんだと思います。
今後、Switch2や次世代PlayStation(おそらくPS6)が登場し、供給も安定して「いつでも買える」状態になったとき、改めてこう問われることになるでしょう。
「これ、本当に今のままのゲーム体験じゃ満足できないから買うのか?」
それとも、「前の機種でも十分に楽しめるから、まだいいや」なのか。
ヒットするかどうかは、その答えがどちらに傾くかにかかっているのかもしれません。