【群馬県高山市を舞台にしたRPG】

なぜか見逃しており、いつものキャラ絵は無く全てドット絵。
パッっと見は違うシリーズっぽいんだけど、ステータス関連のUIや魔法などはシリーズ同一。制作者も一緒らしい。
ただ内容としては他の地方創生RPGとは異色となっております。
今までのシリーズは「本格RPG」「地域にある逸話や歴史にまつわる形でオリジナルのストーリーを展開!」というのが主な物。難易度も高め。
ゲーム好き。主にRPG好きの自分としてはその魅力に取りつかれるようにシリーズをプレイしていましたが、今作は難易度やストーリーなど趣が違います。
基本的に、呪術廻戦にも出てくる両面宿儺の使い?として主人公がいて。
各地の村を訪ねて高山に関するイベントをこなすと両面宿儺から褒美が貰える。
褒美→イベント→褒美……と褒美を7個手に入れるとラスボスに挑める。という形です。
今までのようなオリジナルストーリーでストーリーに感動!というものではなく。
難易度もかなり簡単になっています。
なので、元々の地方創生RPGシリーズが好きな人向けではないですね。
じゃあ駄作か?というと、ちょっと違う。
誰向けのゲームか。誰がお金を出しているのか。
勝手な予想になりますが、その辺りを踏まえると今回はこういう作りになったのかなと感じました。
【地方創生RPGってこういう風になるのが自然】
そもそもローカルディアクロニクルから始まった地方創生RPGシリーズですが、制作者は一緒ですが、そのお金の出どころは各地方の発注者になります。
それは個人的には魅力の一つです。
が、お金を出している側は果たして求めているのか?
地方創生で企画として手を挙げてくれる人は理解はしているものの、個人でお金を出さずに地域の団体になるとどうか?
ゲーム好きならまだしも、中には文句を言う人もいるでしょう。
さらにその中にはゲームが苦手な人もいた時に「こんな難しいもの出されても私はやらないわ」なんて言う方もいるでしょう。
お金を出してくれる人や地域の人。ゲームにあまり触れたことのないお子様やお年寄りでもちゃんとクリアできるレベルデザインが求められた……のではないかなぁ?と感じました。
確かにめちゃくちゃ簡単ではあるのですが、投げやりな印象は無く。むしろ同じようなイベントばかりで飽きないように工夫されていたり、ちょっとした謎解き要素も盛り込んでいたりと、非常に丁寧な作りのRPGだなと感じました。
地方創生RPGシリーズは好きですが、ここまで丁寧に作った内容を見てはさすがに「温い」とかって感想は出てこず。むしろちょっと疲れている時に箸休め的に遊べたのでタイミング的にちょうど良かったです。
【特徴】

・アビリティもお金で購入:
他シリーズだと課金要素だったりミッション形式だったのが、武器などと同じように購入して自由に付け替え可能
・GPSは高難易度ダンジョン開放:
未プレイ。
こちらは実際に高山市を訪れないと開放できず。2021年はコロナ真っただ中のリリースでしたが、今ならもし行く時があったら開放しておきたいですね!ここだけもしかしたら難易度がいつものシリーズと一緒かもしれないですね(笑)
・難易度は簡単:
前述した通り。
ただし味方は主人公1人のみで敵は1~3体出てくるのでドラクエ1のように1対1の漢の戦いではない。
ですが、攻撃魔法が全体魔法のため、戦闘2戦目でレベル5に一気に上がったり。最初のボス戦の経験値が美味しすぎたりとレベルアップは早い。
中盤くらいまではアビリティの魔法の威力を高めた状態で初期魔法のフレイムで一掃できるくらい。後半も中級魔法で一掃。
ラスボスもレベル18で回復しながら4回くらい攻撃したら撃破。……と、今までのシリーズの難易度では全くないというのは認識してプレイする必要があります。
【まとめ】

高山市といえば、お笑い芸人の流れ星の「肘神様じゃね?」と思っていたところ、ちゃんとゲーム内でも紹介されていました(笑)
むしろこのイメージしか無かったので、他の部分も知れて楽しかったです。
特に呪術も連載していた時期でしたし、両面宿儺なんかは良い題材だったんじゃないですかね。敵ではないですが。
丁寧な作りではありますが、ストーリーラインや短編でまとめきってしまったところは予算の都合かなぁ?と邪推。
公式HPも用意してたっぽいのですが、現在そのHPアドレスから見れないですし。
あと多分主人公の一枚絵イラストも用意してたっぽいのも最終的に予算カット……?
一応、箸休めの短編RPGとして納得してプレイしましたが。
ただ両面宿儺の題材も使いやすそうだし、もうちょっと発注側が理解を示してくれればクオリティをもっと上げれたんじゃないのかなぁ~勿体ないな~。レベルデザインはこのままでも、もっと高山市の魅力を20時間くらいのボリュームで楽しませてくれよ~とは思いました。せっかく作ったのに。
※文句言ってますが、あくまで勝手な予想です(笑)